2025年に開催される大阪万博のロゴがついに決定しましたね!
最終候補のロゴ5作品が発表された時はどのようなロゴが採用されるか色々予測されていたのですが、一番意外だと思われていた作品が採用されたということでネット上では大きく話題になっています。
採用されたロゴをデザインしたデザイナーは、『TEAM INARI』という団体に所属するシマダタモツ氏なのですが、このシマダタモツ氏はどんな方なのでしょうか?また、『TEAM INARI』はどんなデザイン実績のある団体なのでしょうか?
詳しく調べてみました!
大阪万博のロゴが決定!最終候補5作品から選ばれたのはまさかの…
2025年に開催される大阪万博のロゴが、8月25日についに発表されました。
8月初頭には最終候補のロゴが5作品ほど公開されていて、それに注目していたネットユーザーはどのロゴが一番採用されそうか様々な予想をしていました。
大阪万博のロゴ
B案とD案のデザインは去年の流行りで、一回流行ってしまったものは敬遠されるだろうな
C案は地味でちょっと2020とかラグビー意識した感じあるし避けるだろうな
A案は普遍的だけど地味で意図が伝わりづらい…けど、一般的にはこれになるんだろうな……
を裏切っての謎のE案採用は凄いな pic.twitter.com/u6Y5HnPVit— ゆづ (@renten_nf) August 25, 2020
最終候補として残った5作品を見てみると、A案〜C案は流行りである今風のデザインでありながらも、どこか既視感があるような印象があります。
D案は少し抽象的ですが流行りのデザインではあるので、これも候補として有り得そうな作品ですよね。
そしてE案は、これまでに挙げられていたA〜D案とはかなり趣向が異なった奇抜なデザインになっています。
おそらく最終候補となった5作品を見た人々の多くは、「E案はないかもなぁ…」と思ったようです。
ところが蓋を開けてみると、最終的に採用されたのがE案のロゴだったのです!
これに衝撃を受けた方はとても多く、SNS上でも
など、かなり様々な意見が出て盛り上がっています…!
大阪万博のロゴがE案に採用された理由
最終候補の5作品を見ていた大衆の目からすると、E案は一番採用されないかもと思われていた案だったようですが、最終的にはE案が大阪万博のロゴとして採用されたことが発表されました。
かなり奇抜なデザインですが、このロゴが採用されたのは何故なのでしょうか?
ロゴマーク先行委員会の座長を勤めていた安藤忠雄氏は、ロゴの発表会でE案の先行理由について以下のように述べていました。
「左右対称ではないこのロゴは大阪らしい楽しさもあり、予定調和ではないデザイン」
「新しい世界を切り拓こうという作者の意志を感じさせる。エネルギーがあり、いい意味の“違和感”を併せ持っている」
(出典;AdverTimes)
このロゴは、「いのちの輝き」をテーマに、1970年大阪万博のDNAを受け継いだ「セル(細胞)」を意識した赤い球体をつなげた作品となっています。
テーマは以下の通りです。
踊っている。跳ねている。弾んでいる。だから生きている。大阪・関西万博。1970年のデザインエレメントをDNAとして宿したCELLたちが、2025年の夢洲でこれからの未来を共創する。関西とも、大阪府ともとれるフォルムを囲んだメインシンボルだけでなく、CELLたちは、文字や数字を描きだし、キャラクターとしてコミュニケーションする。自由に。有機的に。発展的に。いのちの輝きを表現していく。
(出典:大阪・関西万博ロゴマーク公募サイト)
ここで、1970年の大阪万博のロゴを見てみましょう。
たしかに、こう見てみると1970年の大阪万博のロゴは一つ一つの丸いシェイプが真ん中の小さい丸の周りに配置され、その球体についたその側の白丸スペースも目のように感じられるというのはあるかもしれませんね。
ですが、今回採用されたロゴはより細胞っぽさを強調した奇抜なデザインになりました。
たしかに予定調和とかを感じさせない一風変わったロゴになりましたが、TwitterをはじめとしたSNS上ではかなり賛否両論分かれてるようです。
大阪万博のロゴをデザインしたシマダタモツ氏とは?
それでは、この奇抜なロゴをデザインしたシマダタモツ氏とは一体どんな方なのでしょうか?
まずは簡単なプロフィールからご紹介します!
シマダタモツ
【本名】嶋田 保(しまだたもつ)
【出身地】大阪市
【生年月日】1965年生まれ
【所属】有限会社シマダデザイン 代表
シマダタモツ氏は、1970年に開催された大阪万博にも行っていました。
そこで見た『太陽の塔』に衝撃を受け、岡本太郎さんのような奇抜ながらも印象的な作品を作りたいと思うようになったとのこと。
シマダタモツ氏は、高校卒業後デザイナーを目指して専門学校に入学したようですが、最初に出た課題で「矢印を100個書け」と言われたことが納得できず、わずか1年で中退してしまいます。
その後、母親が経営している喫茶店のお客さんの紹介で、グラフィックデザイナー松江寛之氏のデザイン事務所に入ります。
しかし、わずか3年後に事務所が吸収されることになってしまい、自分の師匠が雇われるというかたちになるのを見たくなかったシマダ氏は退職してしまいます。
その後、”ミヤさん”と呼ばれる師匠に出会い、デザインの技術を鍛えたそうです。
シマダタモツ氏は、27歳の頃に『嶋田デザイン事務所』を設立して独立しました。
当時は店のロゴを依頼されると、
「俺の自由にさせてくれ。その代わり金は要らん」
が口癖で、他にない奇抜なロゴを作ることに徹底していたそうです。
仕事の大小にかかわらず全力で仕事に励み、39歳の頃『有限会社シマダデザイン』を設立しました。
「人に喜んでもらいたい」
という想いをモットーに、メーカーや公共イベントや店舗など、色々な分野でのデザインを手がけたそうです。
その結果、シマダタモツ氏は様々な分野で受賞をされています。
その一部がこちらです。
2001年:全日本DM大賞金賞2002年:日本産業広告総合展銀賞
2003年:ディスプレイデザイン大賞/朝日新聞社賞
2004年:NYfestival金賞
2009年:全国カタログ・ポスター展カタログ部門経済大臣賞 / 金賞 / 審査員特別賞、ニューヨークADCポスター金賞、ニューヨークADC図録金賞
2010年:ニューヨークADCポスター銅賞、竹尾賞審査員賞
その他受賞歴多数
これだけすごい賞を受賞していて、他にも受賞や入選なども多数ある実力派なデザイナーさんだったことがわかりますね…!
大阪万博のロゴデザイナー・シマダタモツ氏の所属する『TEAM INARI』の作品がすごい!
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2025年に開催される大阪万博のロゴに採用されたシマダタモツ氏がすごい方だということがわかりましたが、シマダタモツ氏の所属する団体『TEAM INARI(チームイナリ)』も、採用されたロゴに負けず、作品が奇抜ですごいものが多いんです!
まずは、『TEAM INARI』のメンバー構成について見てみましょう。
『TEAM INARI』は、デザイナー3人、コピーライター1人、イラストレーター1人の少数精鋭のメンバー構成になっています。
メンバーは、シマダタモツ氏の他に
雨宮 深雪 (あめみや みゆき)氏
大亦 伸彦 (おおまた のぶひこ)氏
上村 慎也 (かみむら しんや)氏
布川 侑己 (ぬのかわ ゆうこ)氏
藤澤 勇佑 (ふじさわ ゆうすけ)氏
のメンバーで構成されているようです。
そんな『TEAM INARI』の作品は、どれも奇抜ながらも印象的なオリジナリティー溢れた作品がとても多いです!
その一部をご紹介します。
特に序盤の作品なんかは奇抜さがすごいですよね…!
このようなデザインはなかなか思いつかないかもしれません。
最後の「ご当地シリーズ」なんかはデザイン性が高いだけでなく遊び心も含まれていて、文字としてよりも記号や暗号のようにも見ることができるのでとても面白いですよね。
このように、シマダタモツ氏をはじめとした『TEAM INARI』は奇抜ながらも素敵なデザインが多いです。
今回大阪万博のロゴに採用されたことによって、シマダタモツ氏だけでなく『TEAM INARI』の作品は世界的に注目されることになりそうですね!
そうなれば、またさらにいろんな作品が見れるはずです。
今後の動向に注目しつつ、シマダタモツ氏そして『TEAM INARI』を応援していきたいです!
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