名古屋出身の人気ロックバンド『THREE LIGHTS DOWN KINGS』(スリーライツダウンキングス・通称:サンエル)から、2016年6月30日をもってボーカルのGlielmo Ko-ichiさんが脱退するとオフィシャルサイトと公式Twitterから突如発表されました。
2007年から約9年間4人体制で活動し、2013年にはメジャーデビューも果たしました。その後楽曲が人気アニメのタイアップされたことで知名度も人気も急上昇したサンエルですが、なぜKo-ichiさんは脱退してしまうのでしょうか?そして活動休止と言われていますが、解散の可能性も今後あるのでしょうか…?Ko-ichiさんの脱退に至るまでの経緯も含めてまとめてみました!
Ko-ichi脱退に関しての公式発表の内容は?
ボーカルのKo-ichiさんが脱退することを受け、オフィシャルサイトには以下のように発表されていました。
いつもTHREE LIGHTS DOWN KINGSを応援して頂き、ありがとうございます。
皆さんにこの場を借りてお伝えさせて頂きます。
2016年6月30日(木)をもちまして、THREE LIGHTS DOWN KINGSからGlielmo Ko-ichi(Vo)が脱退することになりました。
突然の発表になってしまった事、本当に申し訳ございません。
メンバー、スタッフで何度も話し合いを重ね、様々な形を模索していましたが、このような結論に至りました。
現在の4人体制の活動は2016年6月30日(木)をもちまして終了致します。
Ko-ichi脱退以降はu-ya、JUNE M、NORIの3人でTHREE LIGHTS DOWN KINGSを続けていきますが、ヴォーカル脱退にあたり、THREE LIGHTS DOWN KINGSは一時活動を休止させて頂きます。
4人が出した決断を何卒ご理解頂けますと幸いです。
6月30日まで、メンバーとスタッフ一同、更に一丸となり進んでいきます。
何卒よろしくお願い致します。
2016年4月7日 THREE LIGHTS DOWN KINGS,スタッフ一同-THREE LIGHTS DOWN KINGSコメント-
音楽と向き合って何度も話し合う中でのKo-ichiの決断に最初は戸惑いました。
まだまだサンエルは前を向き続けていかなければいけないバンドだと信じていたから。
でも、何度も話し合って至った脱退という決断だから、Ko-ichi自身の意志を理解して最後までやりきって送り出してあげたい。別の道を行く彼を応援したい。今まで本当にたくさんの苦難を乗り越えてきた、この4人での活動が終わってしまうのは正直つらいし、悔しい気持ちで一杯です。
だからこそ、ワンマンツアーはやり切りたい。やり切って送り出したい。
この4人での集大成を見せたいと思います。けれど、ここで俺たちが信じたTHREE LIGHTS DOWN KINGSというバンドを終わりにする訳にはいかないし、まだ終われない。
一度活動休止という名の充電期間に入り、新たなTHREE LIGHTS DOWN KINGSとして必ず戻ってきます!
少し待たせてしまう事になりますが、その日を楽しみにしていて下さい!
歩んでいく道は別々になってしまいますが、僕らそしてKo-ichiを引き続き応援よろしくお願いします。
THREE LIGHTS DOWN KINGS u-ya / JUNE M / NORI
また、続けてKo-ichiさんは以下のように発表しています。
僕は6月末をもってTHREE LIGHTS DOWN KINGSを脱退します。
突然この様な報告になってしまいファンの皆さん、仲間のバンドマン達、関係者の皆さん、サンエルに携わってくれた方々に本当に申し訳なく思っています。
そして、感謝の気持ちでいっぱいです。2007年にTHREE LIGHTS DOWN KINGSとして活動をスタートし、2013年12月にはメジャーデビューも経験し、毎日がとても濃厚でした。でも、そんな日々の中で少しづつメンバー、そしてレーベルと僕との間に、「音楽」に対する考え方の違いが生じて行きました。何度も自問自答を繰り返し、結果このまま僕自身、サンエルを続けて行くのが困難だと判断し、サンエルを脱退する事を決めました。
語弊があるかもしれませんが、僕自身前向きな決断だと思っています。
納得できない方もいらっしゃると思いますが、何卒ご理解頂ければと思います。僕にとってサンエルは人生そのものでした。
サンエルを通していろんな事を経験させてもらいました。そして、たくさんの人にも出会えました。これまで経験してきた成功も失敗も、絶対に無駄では無かったと思っています。
正直、まだ気持ちの整理も完全についたわけではありませんが、これからはサンエルで得た経験を活かし、新しい自分を表現して行きたいと思っております。
今後の事は具体的には決まっていませんが、自分自身としっかり向き合って、1から出直す気持ちで、「音楽」は続けて行くつもりです。
今回、このような報告になってしまいましたが、今も昔と変わらず「音楽の世界は素晴らしい。」と本気で思っています。u-ya、JUNE M、NORIはTHREE LIGHTS DOWN KINGSを続けていきます。
きっと彼等ならもっと素晴らしいサンエルを作っていくと僕は信じています。
これからは皆と同じように、サンエルを応援すると共に、僕自身1日でも早くステージに戻り皆さんにまた会えるよう精進します。このような形になってしまいましたが、
今後のTHREE LIGHTS DOWN KINGSとGlielmo Ko-ichiをどうか一つ宜しくお願い申し上げます。本当にありがとうございました。
Glielmo Ko-ichi
バンド結成してから約9年間、1人の脱退などもせず4人体制を貫いて活動を続けてきたサンエル。メジャーデビューしてからもその勢いは止まらず、今月からもワンマンツアーが始まるので、ツアー中もしくはツアーが終わった後にはまた何か嬉しい発表があるのかと思った矢先での発表でした。
Ko-ichiさんが脱退を決断する理由も語られていますが、その「サンエルを続けて行くのが困難だと判断」するに至った理由とは何だったのでしょうか?
なぜKo-ichiの脱退に至ったのか、その理由は?
調べてみたところ、詳しい経緯があった事実はありませんでしたが、音楽事務所に所属しているバンドでかつメジャーデビューに合わせて事務所を移籍したバンドは、総じてバンドと事務所間の方針の違いというものが少なからず生じます。インディーズ時代はとにかくファンを増やしていくためにバンドの良さを全面的に押し出し、基本的にはバンド側が主にやりたいことを優先させるというやり方をするものなのですが、やはりメジャーデビューしてからだと、所属する事務所にもよるので若干違いはあるかとは思いますが、事務所側としてはさらに幅広い年齢層のファンをつけたいと強く考えるため、バンドの提供する楽曲やバンド自体の方針などをインディーズ時代と比べると強めに押し付けます。それが原因で、メジャーデビューしてから一気にインディーズ時代の雰囲気と見た目も音楽性も変わってしまうバンドがいたり、メジャーデビューしたてですぐにメンバーの脱退やバンド自体の解散なども多いわけです。
ただ、サンエルの場合はインディーズ時代とメジャーデビュー後との違いはそこまで大きく違うとは感じられません。そうなると、別で考えられる点といえば、メンバー間の不仲が考えられます。ですが、この件についても可能性は薄いのではないかと思います。結成してからメンバーの入れ替えなどもなく、さらに約9年間ずっと同じメンバーで駆け抜けてきた。その事実を考えてももし不仲があったらここまで活動を続けるのは難しいでしょう。
そしてもう一つ脱退する可能性として考えられるのは、本人が自身のバンドの音楽性に飽きてしまったことが考えられます。これはコンセプトや音楽の方向性がしっかりと定まっているバンドこそあり得ることなのです。バンドの音楽性は、色々なタイプの幅広い曲をやるバンドよりも、コンセプトがしっかりとあり方向性もわかっているバンドの方が当然わかりやすいのでファンがつきやすいです。しかし、逆にバンド側からすると長い期間活動を続けていくとそのコンセプトから抜けられず、マンネリを感じてしまうことも少なからずあるのです。サンエルは約9年間、そのエモーショナルでポップなロックを貫いていてきています。やはりその活動期間とコンセプトの統一性を考えると、おそらくKo-ichiさんが自分のバンドの音楽性に飽きてしまったことが原因になったことが一番有力なのではないかと推測します。
バンドは一時活動休止だが、解散の可能性は?
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オフィシャルサイトでの公式発表では、メンバーからも「充電期間に入り、新たなTHREE LIGHTS DOWN KINGSとして必ず戻ってくる」と発表していますが、これも確実に戻って来る保証があるとも言い難いです。なぜなら、脱退したのがバンドの顔であるボーカルだからです。楽器を演奏しているメンバーの脱退は、仮にメンバーが入れ替わって新しく入ってきたメンバーのプレイスタイルの違いなどはあったとしても音楽に大きな違いはそこまで生まれません。しかし、ボーカルは生の楽器です。メンバーが入れ替わって一番違いがよくわかるのは、当然メインメロディーを歌うボーカルの声なのです。特にサンエルの場合は、エモーショナルな楽曲がメインなので、仮にか細く透き通った声のボーカルが加入したらバンドの印象が一気に変わってしまいますよね?つまり、バンドにとって一番欠けてはいけない、入れ替わってはいけないメンバーはボーカルなのです。なので、残ったメンバーさんは必ず戻って来ると断言していますが、仮に新たなボーカルを連れて戻ってきたところでバンドの印象が変わってしまうこと自体は避けられないですし、活動を再開しても程なく解散してしまうという可能性も十分にあり得るのです。
バンドの要のパートであるKo-ichiさんが脱退してしまうのは非常に残念ですが、Ko-ichiさん自身は音楽を続けていく発言もされていますし、まだサンエルの活動も現時点では終わるわけではありません。両者の今後の発表を静かに待つしかないですね。
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