2017年2月17日から3月2日まで、2週間限定で公開されるMY FIRST STORYのドキュメンタリー映画『MY FIRST STORY DOCUMENTARY FILM ―全心』。これまでギターShoの活動休止やMasackの脱退など紆余曲折ありながらもその勢いを衰えさせることなく、インディーズながらも独自の進化を遂げ続けている彼ら-hiro, Nob, Teru, Kid’z。彼らの生々しい約5年間の軌跡を追ったドキュメンタリー映画ということで、期待を胸に観てきました!その感想とネタバレを筆者の独自視点で語っていきつつ、そのドキュメンタリーの一部を鑑賞できる動画もご紹介します!
『MY FIRST STORY』の名付け親…PTP「K」への思い
出典:MY FIRST STORY Official website
※ここからはドキュメンタリー映画のネタバレ内容も含みますので、まだ全貌を知りたくない方はご注意下さい!
2011年8月にボーカルのHiro(ヒロ), ギターのSho(ショウ)、ギターのTeru(テル)、ベースのNob(ノブ)、ドラムのMasack(マサック)の5人で結成されたMY FIRST STORY(マイファーストストーリー (通称”マイファス”))。
このドキュメンタリー映画では、この結成当初の5人での軌跡というよりも、Shoが無期限活動休止・Masackが脱退し、Kid’zが加入した新体制の4人としての『MY FIRST STORY』になってからの話が中心に語られている。
また、ボーカルのHiroのバンドに対する心境や家族への思いなども繊細に語られている。
そして忘れてはいけないのが、MY FIRST STORYに大きな影響を与えた存在…Pay Money To Pain(通称”PTP”)そしてボーカルのKだ。
ファンなら周知の事実だろうことだが、MY FIRST STORYというバンドはPay Money To Pain(通称”PTP”)そしてボーカルのKととても深い絆がある。
そしてPTPやKに大きく支えられてきたのだということが、このドキュメンタリー映画でも垣間見ることができる。
『MY FIRST STORY』というバンド名は、Kが名付け親だった。
そしてマイファスメンバーがどれだけKに大きく支えられていたかは、亡くなったKに捧げる思いを綴った『Someday』という曲からも分かる。
いつもこの曲を披露する前には、Kに対する思いをHiroが語り、丁寧にそして感情的に唄われた。
そして武道館公演では、これまで支えてくれたKに恩返しをするかのように歌い上げ、そしてファンに呼びかけ、会場が一つになってKへ思いを届けた。
ツアータイトル『We’re Just Waiting 4 You』に込められたMY FIRST STORY4人の思い
出典:MY FIRST STORY Official website
“親の七光り””ワンオク(ONE OK ROCK)のパクリ”などと揶揄されながらも、そんなバッシングから逃げず果敢に立ち向かってきたHiro。
周囲からの心無い言葉に苛立ちを感じながらも「自分にはそれを跳ね返せるほどの実力、キャリアがない…」と思い、言葉を返せずにいた。
しかしそれと同時に、「そういったことを一切言わせないほど大きなバンドになってやる」という強い思いも胸に秘めていた。
きっと「見返してやりたい」というこの強い思いは、兄であり最大のライバルであるワンオクのボーカル・Takaよりも強いものだっただろう。
これまで5人で順風満帆に活動してきたように思えるMY FIRST STORYだが、2015年末に家庭の事情によりギターのShoが無期限活動休止、さらに2016年3月にはドラムのMsackが脱退。
新ドラマーとしてKid’zが加入し、4人編成で新生MY FIRST STORYとして活動を再開したHiro、Teru、Nob、Kid’zだったが、新体制になったことでこれまでにない大きな挑戦や苦悩を経験することになった。
MY FIRST STORYの大きな壁となったのは、4枚目となるフルアルバム『ANTITHESE(アンチテーゼ)』の制作、そしてその先にある武道館公演だったのだ。
これまでギターのShoに楽曲制作面や、Teruにとってはリードギターとして大きく支えられてきたMY FIRST STORYメンバーにとって、4枚目となるアルバム『ANTITHESE』の制作は困難を極め、時には「このまま完成しないのではないか…?」と思わせるほどの挑戦になり、長い制作期間を経て作られたものだった。
ようやくアルバムが完成し、武道館公演に向けて行われた47都道府県ツアー『We’re Just Waiting 4 You Tour 2016』が6月から始まった。
これまで数多くのツアーをこなしてきた彼らとって、この長期ツアーも「普通に乗り切れるだろう」と思っていた。
しかし、彼らはこのツアーでこれまでの活動になかった楽しさや辛さ・悔しさ・苦悩など、多くの経験をすることとなった。
ツアー開始当初は時折よそよそしさのような距離感を持ち続けていた4人だが、このツアーを終える頃には「本当の意味でのバンドらしさ」を感じられるほど結束力を強めていた。
しかし、47都道府県ツアーを終えた彼ら4人には、まだ果たせていない強い強い思いがあった。
それは、ツアータイトル『We’re Just Waiting 4 You』の”You”に込められたギター・Shoへの思いだったのだ。
2016年11月18日に行われた武道館でのライブの最後に、Shoが一夜限りで復活。
「やっぱりこの5人じゃなきゃ締まらないよな!」と叫ぶHiroと共に5人が奏でる曲たちは、本当に感慨深いものがあった。
【動画】武道館公演を終えたMY FIRST STORYが次に歩む道とは…
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武道館公演でもHiroが語った「兄(ONE OK ROCK)を超えること」そして「5年後に東京ドームライブをやること」だ。
しかし、Hiroにとってのこの先に秘める思いは、それだけではない。
これまで「家族」について距離を感じ、孤独感を持ち続けていた末っ子Hiroの、素直な気持ちも最後に語られている。
その思いが何だったのかは、ぜひ劇場で直接目の当たりにしていただきたいと思いほど、感極まる言葉だった。
そんなMY FIRST STORYのドキュメンタリー映画は、GYAO!の特設ページより冒頭8分30秒を見ることができる。
http://gyao.yahoo.co.jp/player/00898/v01970/v0000000000000003275/
この先もMY FIRST STORYの一ファンとして、5年後に行うであろう東京ドーム公演、そしてONE OK ROCKを超える瞬間をMY FIRST STORYメンバーと共に見ていきたい。
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