アメリカだけでなく全世界で大人気のロックバンド『エアロスミス (Aerosmith)』が2017年のさよならツアー(Farewell Tour: フェアウェル・ツアー)をもって解散することを明かしました。この衝撃的な発表を受け、日本をはじめ世界では驚きと悲しみの声に溢れています。これまでバンドの解散やボーカルのスティーヴン・タイラーが脱退するなどの噂が過去に出るもはっきりと否定し、40年以上も活動してきたエアロスミス。なぜ来年解散することを決めたのでしょうか?以前、メンバーのジョー・ペリーが解散についての心境を語った場面もありましたが、今回はスティーヴン・タイラーが解散をはっきりと表明しました。『エアロスミス』解散の理由、解散時期など気になる真相を調べたのでご紹介します。
たい焼きで解散?!これまで噂されていたエアロスミスやスティーヴン・タイラー脱退の真相
出典:Aerosmith Sonymusic
実は今回の解散発表よりも以前に、『エアロスミス』は解散の噂が出たりティーヴン・タイラー脱退の噂なども出たりしていました。
例えば2009年に起きたボーカルのスティーヴン・タイラーの脱退騒動。
これは、スティーヴンがイギリスのクラシック・ロック誌に「次のプロジェクトはスティーヴン・タイラーに関する何かだ。自分自身のブランドで仕事をする。『ブランド・タイラー』だ」と語ったことが事の発端です。このスティーヴンの発言はメンバーも知らなかったらしく、それを知ったリードギタリストのジョー・ペリーが「スティーヴン・タイラーはエアロスミスを脱退した」とラスベガス・サン紙に語り、さらに自身のTwitterで「エアロスミスは解散しない」「エアロスミスは前向きに一緒に働いてくれるシンガーを探している」とコメントしました。ですがこれはお互いが勝手に宣言していただけで二人の間で話し合いはされていなかったため、2人の確執は深まっていきました。こんなに世界的に有名なバンドが正式に発表したわけではなく勝手に2人だけで色々と言ってしまったら、ファンは大混乱してしまいますよね…。そして本当にファンは大きく動揺してしまいました。
しかし同年11月10日、すっかり「『エアロスミス』から脱退」という報道で有名になってしまっていたスティーヴン・タイラーが、ニューヨークのフィルモアで開かれたバンドメンバー、ジョー・ペリーのソロライブに飛び入り参加し、「おれはただニューヨークに知ってもらいたいんだ。おれはエアロスミスを脱退しない」と宣言。スティーヴンのこの突然の登場や発言にもちろんファンは大きな驚きを隠せなかったのですが、しかしこの発言に一番驚かされたのはステージに立っていたジョー・ペリーでした。ジョーはこの出来事の2日後にインタビューに答えていましたが、この出来事が起こる前の「2日前と何も変わっていない」とも話していて、当分の間、問題はまだうやむやのままだったようです。ロッカーは「生き方までロックだ」とも言われていますが、こんなお騒がせなことも堂々とするあたり、もうスティーヴンはロックな生き方をしているミュージシャンの代名詞ですね(笑)。
他にも、『エアロスミス』が解散の危機に追い込まれた事件として「たい焼き事件」というものがあります。この事件の名前を一見すると、なんとも間の抜けた事件に聞こえますよね(笑)。ですが、たい焼きを巡って本当に解散の危機までいったということがあったのです。
現在は編集され項目が消えてしまっていますが、以前Wikipediaの「たい焼き」の項目内に「著名な愛好家」というものがあって、そこには以下のように書かれていました。
・著名な愛好家
アメリカのロックバンド、エアロスミスのメンバー全員の好物である。日本公演の帰りに大量に買い込んだが、飛行機の中で誰かが全て食べてしまい、これを知ったヴォーカルのスティーヴン・タイラーが激怒、あわや解散かと思われる大喧嘩が発生した。この話を聞いたたい焼き機メーカーが彼らの元にたい焼き機を贈り、今では好きなときに作って食べていると言う。
(出典:Wikipedia)
このように、たい焼きが大好きなスティーヴン・タイラーはメンバーの誰かが自分の分を勝手に食べてしまったことで激怒して、その大喧嘩が解散の危機に陥りそうになるほどの重大な事件が起きたのです…!
なんというか…喧嘩の理由までロックですね(笑)。それにしても解散の理由が何であれ、ここまで世界的に有名なベテランロックバンドが解散してしまうのはショックが大きすぎるので、この時は解散の危機を免れてファンもホッとしたところでしょう。きっとたい焼きで解散の危機に陥ったのは『エアロスミス』以外にはいないでしょう(笑)。
【真相】スティーヴン・タイラーが語る解散の理由とツアーの詳細
出典:TIME
過去にスティーヴン・タイラー脱退や解散騒動などもあった『エアロスミス』ですが、ついに2017年をもって本当に解散することが明らかになったようです。
2016年、スティーヴン・タイラーはローリング・ストーン誌に対して「来年のツアーがさよならツアー(Farewell Tour: フェアウェル・ツアー)になるかもしれない」と語ったのですが、リードギタリストのジョー・ペリーは、「さよならツアーはあくまでも選択肢のひとつにすぎない」と語っていました。
実はスティーヴンもこのツアーについては「さよならツアーをやることになるのか、その後もまたスタジオに入ってアルバムを作ることになるのか、それを見極めるのも楽しみにしてるんだよ」と選択肢のひとつでしかないことを語っていたのですが、ジョーは「さよならツアーはもう何年も前から話し合われてきたことではあって、まあ、いってみれば、ここ5年くらいかな。いろんな局面で、バンドで話し合われてきたことなんだよ。ただ、現時点で俺たち5人が膝を付き合わせて『よし、最後のやるぞ』って話をしたことはないんだ。だから、そんなことも『考えてる』っていうのがあの発言の補足として最適かな。とりあえず、さよならツアーは決定したということでは全然ないから」と強調していました。
このインタビューに応じた時、バンドの将来については秋から控えている南アメリカでのツアーで話し合うことになるはずだとも語っていたのですが、秋のツアーが始まるよりももっと早く決まってしまったようです。
スティーヴン・タイラーは、ラジオ・パーソナリティーであるハワード・スターン(Howard Stern)のラジオ番組に出演した際、このように語っていました。(以下のサムネイルクリックでリンク先に飛びます。)
スティーヴンとハワードがラジオで語っていた内容を簡単にまとめると、スティーヴンは『エアロスミス』の解散理由を「このバンドを愛しているけど、さよならツアーの後解散するよ。理由はただ”その時が来たから”なんだ。」と語っていました。
これに対しラジオ・パーソナリティーであるハワード・スターンは「本当にさよならツアーをするの?解散したら永遠にバンドは復活しないの?」と質問するも、スティーヴンは「来年すると思う。復活は…しないと思うよ」と返答。
過去にスティーヴンの脱退の噂が出た時にはジョーが知らなかったことで大きな騒動となりましたが、ハワードが「ジョーはこのこと(解散発表について)知っているの?」と聞いたところ、スティーヴンは「知っているよ」と返答。
しかし、ここはさすがのアメリカンジョークを飛ばしたスティーヴン。「そのさよならツアーはどれくらい(の期間)するの?」と別のパーソナリティーから聞かれたときに「たぶん永遠にやるよ(probably forever)。Kiss(アメリカのロックバンド)だってこれまで19回も解散ツアーやってるしね」と回答。
冗談をきかせた回答で周囲の笑いを誘っていたスティーヴンですが、おそらく前半の解散についての表明は確実なのかな…と思います。気が変わってほしいところですが、今度こそ解散を考えているようですね。残念なことです。
エアロスミス解散の時期はいつ?
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スティーヴン・タイラーがラジオで回答した情報によると、解散は2017年のさよならツアーをした後とのことですが、まだそのツアーについての詳細は語られていませんし、「さよならツアーは永遠にやるよ」とのジョークを飛ばしていたのでツアーを行う期間も明確にされていませんでした。
今回の発表ばかりはスティーヴン・タイラーの独断ではなくリードギタリストのジョー・ペリーも知っているとのことなので、やはり解散をする可能性は極めて高いと思います。しかし、これまでロックな生き方や発言をするお騒がせスティーヴンのことなので、また急に「やっぱり解散するのやめたよ!」なんて明るく笑い飛ばして言って欲しいところですが…どうなるんでしょうね。まだ『さよならツアー』の詳細は全く決まっていないそうなので、今後どのような追加発表がされるのか、注目ですね。
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