音楽専科社により発行されているヴィジュアル系専門の音楽誌『SHOXX(ショックス)』。『Cure (キュア)』や『Stuppy (ステューピー)』、『ROCK AND READ (RR)』など、V系専門雑誌はいくつか存在するが、なかでも『SHOXX』はV系ファンなら1度は必ず手にするであるであろう有名な音楽雑誌です。そんな『SHOXX』はじめ多方面で運営をしている音楽専科社の社長である鈴木佳男氏が、とあるパーティーにてバンドや女性を蔑視するような発言をしたらしく、ネット上では非難の声が多く上がっています。その鈴木佳男社長が発言したとされる内容はどのようなものだったのでしょうか。また、暴言を吐かれてしまったバンドはどんなバンドだったのでしょうか?詳しくご紹介します。(※6月23日最新情報追記あり)
『SHOXX』はどんな雑誌?これまでの経緯
音楽専科社により発行されているヴィジュアル系専門の音楽誌『SHOXX(ショックス)』は1990年10月に創刊され、VISUAL & HARD SHOCK MAGAZINE」というコンセプトを大上段に掲げて雑誌の出版だけでなく、音楽ソフトやライブイベントのプロデュースも積極的に行っています。今では世間的に普通に使われるようになった「ヴィジュアル系」という言葉を定着させたのは『SHOXX』だと言われるほど、音楽専科社はヴィジュアル系業界に大きな影響を与えた雑誌社です。
表紙には常にその時の旬になっている人気バンドが掲載され人気コーナーも多数あり、「ミュージシャンが作るページ」としてミュージシャンによるコラム「ARTIST’S BOX」も多くのファンから注目されています。また、雑誌の出版以外には『SHOXX』主催イベント『SHOCK WAVE』『SHOCK WAVEアポロ』として注目の若手バンドを出演させその様子を ニコニコ生放送で放送したり、『SHOXX』にもそのイベントの様子を掲載しています。さらに企画CDも過去に発売をし、ヴィジュアル系業界を大いに盛り上げている雑誌でもあります。
『SHOXX』鈴木佳男社長がバンド・女性蔑視蔑視発言?事件の詳細
ヴィジュアル系バンドを応援している女性ファン(バンギャ)や、ヴィジュアル系バンドを結成したいと考える男性(ギャ男)などから絶大な人気を誇っている『SHOXX』を出版する音楽専科社ですが、社長である鈴木佳男氏がとあるパーティーにてバンドや女性を蔑視するような発言をしていたことが、とあるヴィジュアル系バンドのメンバーから発表されました。
その蔑視発言をされたバンド・アーティストは『犬神サアカス團 (いぬがみサーカスだん)』のボーカル「犬神凶子 (いぬがみきょうこ)」さんです。この蔑視発言について詳しく語っていたのは、同じく『犬神サアカス團』に所属するドラマーの犬神明 (いぬがみあきら)さんでした。
犬神明さんは、自身が更新するブログにてこのように書いていました。
【さらば音楽専科】
先日、とあるパーティーに犬神サアカス團メンバー全員で出席した。主催者の人望の厚さにより、そのパーティーにはバンドマンや音楽業界の関係者たちが沢山いた。
俺が席を外してるところに音楽専科社並びに音楽通信社の代表取締役である鈴木佳男社長が、犬神にわざわざご挨拶しに来てくれたという。音楽専科社といえば、昔からV系専門誌SHOXXに大変お世話になっていたので、俺も鈴木社長に感謝の気持ちを伝えたかったのは言うまでもない。これは涙ながらに語る犬神凶子からの証言をもとした問題提起だ。
鈴木社長に対応したのは犬神凶子だった。
「いつもSHOXXさんにはお世話になっております。本当にいつも良くして下さってありがとうございます。これからもよろしくお願いします。また載せていただけたら嬉しいです。」と感謝の気持ちを述べた凶子に対して鈴木社長は
「ああ、でもさ犬神を載せても雑誌は売れないからなぁ~」と本音とも冗談ともつかない言葉を返したという。
続けて凶子をまじまじと見てこう言った。
「ふうん。白塗りしてないと、そういう感じなんだ。なんだ普通のオバサンじゃん。ただのオバサン!わははは!」
これには犬神凶子といえども相当に傷ついたらしい。
見知らぬ酔っ払いならともかく、アーティストありきの仕事をしている出版社の代表者として、この暴言はいかがなものだろうか?
いや、この現代なら見知らぬ酔っ払いだったとしてもセクハラやパワハラで訴えられかねない状況だ。おそらく鈴木社長だって売れているバンドにはこんな態度はとらないだろうし、相手が女性でなかったらこんな暴言は吐かなかかっただろう。
やはり売れないバンドはバカにされても仕方ないのか?女性はバカにされても泣き寝入りするしかないのか?
信頼を寄せていた雑誌の出版社だけに、非常に残念でならない。
と、このように述べていました。
『犬神サアカス團』は、1994年の結成から活動を続け、2003年にアップフロントワークスのzetimaレーベルよりメジャーデビューするも、2006年に再びインディーズに活動の場を移したバンドです。現在は「ヴィジュアル系」というよりも「ロックバンド」というジャンルとも言われているようですが、その見た目は結成当初より白塗りで、楽曲の雰囲気はハードロックからヘヴィメタル、オルタナティヴ・ロック、ポストパンク、パンク・ロック、プログレッシヴ・ロックなど非常に幅広い音楽を展開しているバンドです。その見た目や音楽性からヴィジュアル系雑誌である『SHOXX』にも以前からよく掲載されており、ライブの様子なども多々載っていました。
犬神明さんも「昔からV系専門誌SHOXXに大変お世話になっていたので、俺も鈴木社長に感謝の気持ちを伝えたかった」と言うほどに恩義を感じていて、鈴木佳男社長も『犬神サアカス團』に挨拶に来てくれたとのことだったので、当初は和やかな雰囲気だったようです。しかし、犬神凶子さんが鈴木社長に挨拶したところ、上記のようにバンド・女性蔑視をするような発言をされてしまい、犬神凶子さんはじめバンドとしても大変ショックを受けてしまったようです。
酒の席とはいえど、冗談でも言われたくなかった犬神凶子さんや『犬神サアカス團』メンバーは相当傷つき、タイトルには【さらば音楽専科】とまで書いてしまうほど傷は深かったようです…。
その犬神明さんのブログを見たネットユーザーたちは
「SHOXX好きだったのに。もう買わないな。」
「こんな酷い話ある?アーティストと共に歩んできた歴史ある雑誌では無かったのですか?SHOXXって」
「SHOXX、学生時代からよく買ってただけにショック。自分の好きなバンドもアレコレと言われてるのかなーと思っちゃうよね
「これマヂか!?あんだけ伝統のある雑誌の出版社の長の発言とはとても思えない。コレは犬っ子ぢゃなくてもSHOXX不買運動が起こるぞ…」
「正直、昔からSHOXXに対しては何かしら嫌な雰囲気を感じていたのだけれど。その雑誌の出版社を代表する者がそういった軽視するような卑下するような発言をアーティストに向けてはならない。そんなことはどのバンドのファンにでもわかること。実に腹立たしくも遺憾にも思った。」
「SHOXXの鈴木氏最低だね。社会人として会社を背負う社長として発言する言葉ではない。雑誌に掲載してるからと言ってバンド側を軽視するのは間違っている。バンド側を良くしたいという気概があるのが本来なんでは。少なくとも昔はV系に限らずどの雑誌もそんな気概があった。」
「音楽専科社の社長は今回のこの失礼な対応に是非とも謝罪してほしい。
ヴィジュアル系の雑誌を作りながらヴィジュアル系バンドにひどい言葉を浴びせヴィジュアル系のファンを敵にした。
今手元にSHOXXあるんだけど壁にたたきつけたいっすねぇ~」
(出典:Twitterより一部抜粋)
など、まだまだこれもほんの一部に過ぎませんが、かなり多くの非難の声が上がっています。おそらく鈴木社長自身は、ほんの冗談として言っただけで傷つけるつもりで言ったわけではないのかもしれません。しかし、冗談として受け取れる人もいればいくら冗談でも絶対に言わないでほしい言葉もあります。犬神凶子は涙ながらにメンバーさんに証言していたとのことなので、傷の深さは相当なものだと思われます。
パーティーの主催者の人望の厚さや好意によって大勢の関係者の方々が集まって、楽しいパーティーになるはずのものが、こんな悲しいことが起こってしまいました。そしてそれはバンドメンバーだけでなく、多くの『SHOXX』やヴィジュアル系ファンの方の怒りや悲しみをもたらしてしまいました。悲しいですね…。
『SHOXX』や鈴木佳男社長の対応は?今後どうなっていくのか
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このようなショッキングな事が起きてしまった『犬神サアカス團』や音楽専科社の鈴木佳男社長ですが、6月22日現在はSHOXX編集部や鈴木社長からの発表などの動きはない状態です。既に『SHOXX』や『犬神サアカス團』、そしてヴィジュアル系ファンからは謝罪を求める声が多く上がっていますが、この騒動は今後どのような展開になるのでしょうか。
雑誌の出版社はもちろん購入してくれる消費者がいてこそではありますが、当然雑誌の掲載オファーを受けるアーティストがいないと記事も作れません。この騒動はファンだけでなく多くの関係者の目にも止まるはずなので、今後『SHOXX』や鈴木社長がどういった動きを見せるのか、その動向に注目です。
【6月23日追記】鈴木社長謝罪文発表
このパーティー会場での『犬神サアカス團』と鈴木佳男社長との件で、音楽専科社のSHOXX編集部よりお詫びの文章が発表されていました。まずはそちらをご覧下さい。
日頃より格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
過日のあるパーティの席上で、私の未熟さ故、犬神サアカス團様に対し大変失礼な発言をしてしまい、特に犬神凶子様の心に大きな傷を負わせてしまいましたことを、心より深くお詫び申し上げます。
今後は、この度の失言を心に刻み、二度と同じ過ちを繰り返さぬ様、誠心誠意努めてまいる所存です。 誠に申し訳ございませんでした。
また、読者の皆様、関係者の皆様にも、不快の念をおかけしてしまいましたこと、重ねてお詫び申し上げます。株式会社音楽専科社
代表取締役社長 鈴木佳男
いかがでしたか?このように鈴木社長はご自身の言葉で『犬神サアカス團』やファン・読者の方に向けて謝罪をされていました。おそらく犬神凶子さんはじめバンドメンバーの方々にも謝罪されたと思われます。
これでとりあえずひと段落といったところでしょうか…?ですが、この一件が事実として残ってしまった以上、一体どれだけのファンや読者・バンドをはじめとした関係者に影響がいったのかは想像できないほどです。今後『SHOXX』がどのような道を辿っていくのか、その動向に引き続き注目です。
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コメント
コメント一覧 (5件)
てかこのバンド、マリリン・マンソンのパクリじゃんか。
音楽は聞いたことないけど、ヴィジュアルはまんまだね。
聞いたことないのにパクりとかよく言えるな…そんなこと言い出したら白塗りバンドはみんなKissのパクりになるんじゃないですか?
どこがマンソンだよアホか。マンソン好きから見ても全く似てないわ。
マンソン知らんくせに
何言ってんだこいつ
これは女性蔑視じゃなくて犬神凶子への個人攻撃だろ。まぁ反撃として会社を呪い破産させた犬神サアカス団は敵に回してはいけないことはわかった。