【動画】RADWIMPSが『前前前世』のPVを敢えてMステで初公開する理由

RADWIMPS

2005年のメジャーデビュー後、未だに高い人気を誇っている3人組ロックバンド「RADWIMPS(ラッドウィンプス)」。その音楽性や曲の雰囲気から一時期は「BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)」に似ているなどと言われていたこともあったが、ファン層こそ似てはいるものの、「RADWIMPS」の楽曲は彼らなりの独自の世界観を展開していて、BUMPに負けず人気の高いバンドである。そんな「RADWIMPS」は、2016年8月26日から公開される新海誠監督のアニメ映画『君の名は。』という作品にて主題歌を担当しており、その担当楽曲も1曲だけでなく4曲も使用されている。そんな主題歌の中の1曲『前前前世(movie ver.)』のミュージッックビデオ(MV)を、8月19日に放送されるミュージックステーション(Mステ)で初公開するらしい。この日は「RADWIMPS」としての出演がないにもかかわらず、なぜわざわざMステでPVを公開するのだろうか?『前前前世(movie ver.)』の動画も交えてその理由について考えてみようと思う。

 

映画『君の名は。』とRADWIMPS主題歌のシンクロ

 

RADWIMPS

出典:「RADWIMPS」Official website

 

「RADWIMPS」は、今回新海誠監督の映画『君の名は。』の主題歌として、実に4曲もの楽曲を担当している。

その4曲とは、

 

『前前前世 (movie ver.)』

『スパークル (movie ver.)』

『夢灯籠』

『なんでもないや (movie ver.)』

 

の4曲。

そして、『君の名は。』のサウンドトラックに「RADWIMPS」が担当した上の主題歌4曲が収録され、映画公開日の2日前である8月24日に発売される。

その主題歌のうち、『前前前世 (movie ver.)』は既に先月から先行配信がスタートしているほか、『スパークル (movie ver.)』もつい最近先行配信がスタートした。RADWIMPSファンであればもう既にチェック済みであろうと思う。

 

RADWIMPSの楽曲はどれもクオリティの高い楽曲が多いが、今回は特に歌詞に注目してみてほしい。

映画『君の名は。』でRADWIMPSが担当した4曲の主題歌のうち、メインとなっている曲は『前前前世 (movie ver.)』だが、特にこの曲の歌詞が映画作品のストーリー展開と見事にシンクロしている(『前前前世 (movie ver.)』の歌詞はこちらで見ることが可能)。

 

映画『君の名は。』のストーリーは、簡単に説明すると、主人公の高校生男女2人が入れ替わってしまうというちょっとぶっ飛んだ設定のストーリーだ。

 

田舎町に住み、都会に大きな憧れを持っている主人公の女子高生・三葉が

「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!!」

と願うと、ある日自分が男の子になる夢を見る。

 

しかし一方で、都会に住む男子高校生である瀧も、行ったこともない山奥の田舎町で、自分が女子高生になっている夢を見る。

 

繰り返される不思議な夢を見るたびに、二人は自分たちが入れ替わっていることに気づくのだ。

それまで全く出会うことのなかった二人が、この夢をきっかけにお互いを探しにいくというストーリー展開なのだが、RADWIMPSはこの複雑なストーリーの情景を彼らなりの視点から切り込み、見事に映画の世界観とRADWIMPSの世界観を同時に表現している。

 

新海誠氏は、元々宇宙にとても深い関心を持っていて、今回の作品だけでなくこれまでの自身の映画作品にも必ず何かしらのかたちで宇宙や惑星を思わせる表現を入れてくるのだが、そういったところにまでRADWIMPSは注目し、歌詞の中に「宇宙」「銀河」「何光年」といったワードを入れている。

映画の世界観を立てながらも、しっかりとRADWIMPSさを出すというこの歌詞の表現力のすごさを知ると、「BAMPに似てる」などと簡単に決め付けるにはおこがましいと思うほどだ。

 

 

【動画】RADWIMPSによる『君の名は。』主題歌『前前前世(movie ver.)』のPVはもう公開されているが…

 

君の名は

 

実は、先月から先行配信されている『前前前世 (movie ver.)』は、曲だけでなく既にショートバージョンとしてPVも公開しているのだ。

その動画がこちら。

 

https://www.youtube.com/watch?v=VOkTcw5sVG0

 

PVは緑豊かなロケーションで、これは主人公の女子高生・三葉が暮らしている場所をイメージしたようにも思える。

このように既に一部は公開されているのだが、8月19日(金)放送のテレビ朝日『ミュージックステーション』番組内で、『前前前世 (movie ver.)』のPVが初公開されることが決定したという。

また、「ミュージックビデオの公開は同番組が初となる」とニュースには報じられているのだが、どういうことなのだろうか?このPVをロングバージョンもしくはフルで公開するのか、もしくはまた別のPVが存在するのか…?

 

 

『前前前世(movie ver.)』のPVをなぜ敢えてMステで公開するのか?

 

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たしかにPVをどのように公開するのかというのは気になるところだが、さらに気になるのはなぜわざわざMステで『前前前世 (movie ver.)』のPVを初公開しようと思ったのかだ。

 

音楽番組は以前よりも少なくなったものの、Mステは1986年から今なお放送され続けている長寿番組で、個人的には今放送されている音楽番組の中でも1番クオリティの高い番組だと思っている。

おそらく関係者からの番組の評価も1番高いと思われていて、その証拠に出演アーティストは「Mステにて新曲を初披露!」と大々的にプロモーションしているアーティストも数多い。

 

また、例えば「ポルノグラフィティ」など、Mステに出演したことから大いに注目されて一気に売れたアーティストも存在するほど、視聴者もそれだけMステに毎週注目している。

おそらくRADWIMPSは、このMステへの注目度はネット配信で宣伝するよりも大きな効果があるとみたのだろう。

 

こういったPVの公開を番組内で初公開という宣伝の仕方をしたのはRADWIMPSくらいではないだろうか。

実際に、この新たな試みに対してネットのニュースでは色々なメディアがニュース記事として取り上げているし、この情報を掴んだファンもこの8月19日のMステにはさらに注目するだろう。

そしてもしかしたら、この宣伝効果をさらに高めるために近日中にRADWIMPSが出演するということも十分にありえる。

そうなれば、さらに彼らの楽曲は多くの人に注目されることになる。

これはもしその通りにことが運んでいけば、かなりの注目度が期待される。

 

 

※(8/19 追記)

MステにてPVが公開されたのと同時に、RADWIMPSがMステに初登場することが発表された。

やはりこの『前前前世 (movie ver.)』のPVをMステで敢えて初公開したのには、やはり自身が出演するというプロモーション効果をも狙うためという理由があったことが証明されたのだ。

 

 

やはりいくらネットやSNSが普及していても、やはりテレビの宣伝効果というのは未だにとても大きく強い影響力があると思う。

RADWIMPSはそういったネットだけに頼らずテレビ(Mステ)の力を借りてプロモーションをするという試みをしているが、果たしてその宣伝効果はどれだけあるのか…。

今後の彼らの動きに注目だ。

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